2018-03

古典に学ぶ人生論

明恵上人、島に宛てて手紙を書く。

19歳から死の間際まで生涯にわたって、 見た夢を記録し続けた鎌倉時代の名僧、明恵(1173~1232)。 夢に本気で取り組んだ人物を探せば、 ジークムント・フロイト(1856~1939)まで時代を下る...
社会を意識した投資

日本サステナブル投資白書2017の執筆を担当

私が運営を請け負っているNPOの「日本サステナブル投資フォーラム」で、 2年に1度、国内の状況を報告する冊子を発行しており、今週、最新版ができあがった。 私は本来、編集長的な役回りで執筆は担当しないの...
日本の美意識

日本人のコミュニケーション能力不足の文化的背景

日本人はコミュニケーション能力が低いとされるが、その原因を日本の文化や歴史に求めることはできるのか? という問いに対して、思いつくままに書き綴ってみる。 言挙げせぬ国 無文字社会が長かった古代日本では...
日本の美意識

春の雪が豊作を約束? 勅撰和歌集も春の雪で景気づけ。

「さくら」の語源は、 「さ」…稲の精霊を表す「くら」…神が座する場所 であり、 春の訪れとともに穀物の精霊が舞い降りる場所が「桜」という説がある。 ゆえに古代人は桜の花の散りぐあいで、秋の豊凶を占って...
お薦めの本

ネットが宗教を破壊したのか?/激動する世界と宗教

明日第3回目の最終回が開催されるシンポジウム「激動する世界と宗教」。 興味があったものの参加できなかったが、今月から書籍化がはじまった。 「宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教」 パネルディスカッ...
日記と雑談

マインドフルネスは禅なのか?

最近よく見聞きするようになった「マインドフルネス"mindfulness"」。 仏教用語の「サティ"sati"(念、気付き)」を英訳した言葉で、 やり方は坐禅と同じに見えるので、変質した「禅」の一種だ...
食文化と美食探訪

味の素をめぐるESG投資と魯山人の言葉

自己流ESG投資で味の素を選んだが… 私が自身の株式投資にESGを組み込んでみようと思ったのは、 2009年末にブルームバーグのセミナーに参加したのがきっかけ。 BloombergのESGデータが凄す...
お薦めの本

魯山人、家庭料理の大切さを説く。/山田和「魯山人 美食の名言」

北大路魯山人は伝説の高級料亭「星岡茶寮」のイメージから、 たいそう豪華な食生活を送っていたように思われるが、 「手のこみ入ったものほどいい料理だと思ってはいないか。高価なものほど、上等だと思っていない...
古典に学ぶ人生論

マキャベリ「君主論」第25章より運命論

本屋でマキャベリ「君主論」が文庫で平積みされていたので買った。 私の本棚には塩野七生の「マキアヴェッリ語録」しかなかったのだ。 あらためて全文を読むと、やはり第25章の運命論が興味深い。 「もともとこ...
世界を読み解く方法

調理法と動物愛護をめぐるバカげた話

スイスでは3月からロブスターを生きたまま茹でたら違法になるそうだ。 条文ではこんな風に定められているとか。※トムソン・ロイターの記事より 「ロブスターなどの活きた甲殻類は氷や氷水に漬けて輸送してはなら...