2017-01

食文化と美食探訪

瀬戸内海を救った牡蠣の浄化力。美味しさには山の栄養分が不可欠。

貝塚から殻が発見されるほど昔から食べられていた牡蠣。昔は沿岸の岩場にたくさん生息していたようで、浜に牡蠣の殻が転がっている様子が古事記に詠われる。 夏草の あひねの浜の 牡蠣貝に 足踏ますな 明かしてとほれ 「里海資本論」を読んでい...
日本の歴史と文化

廃仏毀釈という名の宗教戦争。奈良・興福寺の荒廃。

日本の美術史を追っていくと、特別大きな事件は、明治維新後に起きた「神仏分離」と「廃仏毀釈」。 この時、奈良興福寺の僧たちは春日神社の神職にされ、廃寺同然となった興福寺は荒廃、境内は鹿が遊ぶ奈良公園になる。現在では国宝の五重塔が250円で...
食文化と美食探訪

長寿の秘訣は洋食より和食!「自叙 益田孝翁伝」

三井物産初代社長の自叙伝「自叙 益田孝翁伝」。茶人としても高名で鈍翁と号した数寄者としても知られる。 食事に気をつかうことが長寿(満90歳で死去)の秘訣だったのだが、そのきっかけが豚の飼育だったというのが興味深い。 「私は余程前から...
社会的投資

預貯金≒政府にお金の使い方を任せる

先日「ENECT」という電力自由化関係の情報サイトの取材を受けた。いつも通りどっちらかしてしまったので、記事ができあがるか微妙だが、何かの拍子に思いついて話したことが今後も使えそうなのでメモメモ。 購入する電力を発電方法で選ぶことでお金の...
日本の歴史と文化

前方後円墳を中国・朝鮮の古墳と比較すると…/森下章司「古墳の古代史」

古墳の形状の変遷 先日まとめたテレビ番組「英雄たちの選択」では、 前方後円墳発祥の纏向遺跡/英雄たちの選択 新春SP 後の時代の古墳の形状の移り変わりについても紹介されていた。 蘇我稲目(?~570年)の墓とされる都塚古墳は...
万葉集

万葉人の桜/百人一首61「奈良の都の八重桜」

いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな 藤原道長の娘で一条天皇の中宮・彰子に仕えた歌人の一首。奈良から宮中(九重)に献上された八重桜を愛でている。 平安時代には京都では八重桜は珍しかったようで、鎌倉時代の兼好法師...
日本の歴史と文化

前方後円墳発祥の纏向遺跡/英雄たちの選択 新春SP

正月に放送されたNHK-BSの「英雄たちの選択 新春SP」がかなり面白かった。今年は奈良へ旅立つこともあり、メモを取りながら鑑賞した。 奈良県桜井市の纏向遺跡は前方後円墳発祥の地と言われ、近年の発掘調査でこの国の初めての都市が誕生した地で...
万葉集

神の山になびく洗濯物?/百人一首2「天の香具山」

春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山 持統天皇(645~702)の一首で、万葉集(巻1・28)に収録されている。 この時代の都は現在の奈良県橿原市の藤原京にあり、そこから東に香具山、北に耳成山、西に畝傍山の大和三山...
めくるめく和歌の世界

紀貫之、水底に写る情景を詠む。

新年を迎えると、なんとなく和歌の気分なので、紀貫之の和歌集「貫之集」を手に入れ、パラパラ読んでいる。 約6割が屏風歌 貫之集は全9巻に分かれており、そのうち4巻が屏風歌。屏風に描かれた情景を歌題に詠んだ和歌が全体の約6割を占める。 そ...
お薦めの本

1970年のSiri/星新一「声の網」

多くの情報が飛び交う電話回線の向こう側に何らかの知性が生まれる。約50年前に星新一が描いた世界は一部は今まさに実現されようとしている。 疑問に答えるGoogle プライバシー筒抜けのFacebook Amazonのおすすめ商品...
百人一首

七草の習慣が庶民に広がるのは平安末期?/百人一首15「若菜摘む」

君がため 春の野に 出でて若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ 百人一首に収録される光孝天皇(830~887)の和歌。 意味を知らずに読むとなぜ天皇が葉を摘んでいるのか?となるが、実はここでの「若菜」とは今でいう「春の七草」のことを指...
デカルト「方法序説」

論理的思考で真理に近づくためには神の保証が必要?!/デカルト「方法序説」

論理的思考の原点とも言えるデカルト「方法序説」。かつてその真理に至る方法を要約してみたものの、 世界を読み解く方法/デカルト「方法序説」 なんだか納得できない気持ち悪さがあった。 いまいちどデカルト「方法」を簡単に振り返ってみよう...
食文化と美食探訪

髙橋拓児の軽やかおせちに挑戦!/きょうの料理2016年12月号

今年のおせち料理は昨年末にNHKきょうの料理で放映されていた京都 木乃婦の髙橋拓児さんのレシピ13品から8品を以下の再現。3人で2日間かけて所要時間は約8時間。 祝い煮しめ たたきごぼう ごまソースあえ 栗葛餅 鶏肉のさんし...
世界を読み解く方法

千数百年の時を経て、ふたたび声で文章を綴る時代へ!

5年前の元旦には紀貫之の話を書いた。日本語で文章を綴ることができる感謝の想いを込めたものだ。 紀貫之、日本語を創った和魂漢才の文芸人(12/01/01) この頃に日本語の原型が整ってきたことで、平安時代の文芸作品が文字として残り、今...