2016-06

日記と雑談

専門用語の多い文章や会話には将来性がない。

ある分野に関して問題意識を持ったので、省庁主催の会合や関連団体のセミナーに参加してみたが、自分の勉強不足なのか何を話しているのかさっぱり分からない。というような相談を受けることがなぜか多い。 この手の...
投資や経済の話題

人間より人工知能の方が投資がうまい?

イギリスのEU離脱ショックから1週間も経たずに、 金融市場ではまるで何もなかったかのような景色に戻っている。 Bloombergにこんな記事を見つけた。※和文は抄訳 勝ったのはコンピューター、生身トレ...
投資や経済の話題

イギリスのEU離脱を受けて反省の覚え書。

イギリスの国民投票によるEU離脱派勝利はたぶん歴史的な大事件。だから感じたこと、考えたことを書き残しておいた方がいいかな。 リーマン・ショックの頃に書いてたものを読み返したら面白いし、後々振り返っても...
投資や経済の話題

VIXとS&P500の推移(1996年~)

イギリスの国民投票でEU離脱派が勝ったことで、金融市場は大混乱。そこでリーマン・ブラザーズが破綻した頃よく紹介した指数をもう一度。 VIX(Volatility Index) ※Wikipedia(意...
投資や経済の話題

ファッションブランドのFOXEYがスゴい!

妻がたまに買ってくるファッション雑誌が興味深い。まるで縁のなかった分野だから好奇心が止まらない! このブランドはスゴいな、上場してたら投資したいなと感じたのが、 FOXEY(株式会社フォクシー) デザ...
名言・名文

結婚後に読み直す「人生の指針が見つかる恋愛の名言1300」

恋愛も結婚もまるで眼中になかった数年前に買った本。本棚を見ていてたまたま目に入ったので再び読んでみた。 まずは以前書き留めた時と同じ言葉だが、 「真の永続的恋愛は、尊敬というものがなければ成立しない。...
新古今和歌集

新古今和歌集の七夕の和歌が涼しげ。でも当時の気候と合わない?

旧暦の7月7日は今の暦では8月頃に該当する。よって立秋後ということで七夕は秋の行事とされる。 鎌倉時代初期の1216年に成立した新古今和歌集には、下記のような涼しげな七夕の和歌が並んでいるが… 七夕の...
お薦めの本

地学と美食の魅惑のコラボ/巽好幸「和食はなぜ美味しい」

巽好幸「和食はなぜ美味しい」。副題に「日本列島の贈り物」とあるように、豊かな和の食材は地震や噴火と引き替えに得たものだった! マグマ学者が新たな気付きを与えてくれた一冊。今年読んだ本の中で一番おもしろ...
名言・名文

政治は国民を映す鏡/サミュエル・スマイルズ「自助論」

サミュエル・スマイルズの遺した不朽の名著「自助論」。この中に政治は国民を映す鏡であると指摘したくだりがある。 「一国の政治というものは、国民を映し出す鏡にすぎません。政治が国民のレベルより進みすぎてい...
日本の歴史と文化

謙信の関東遠征は、義のため? 自国の飢餓対策のため?

上杉謙信というと戦国武将の中でも高潔なイメージがあるが、丁寧に歴史を読み解くと、少し違う姿が見えてくるようだ。 田家康「気候で読み解く日本の歴史」によると、 謙信の関東遠征は、 1560~1574年に...
生物と生命の不思議

唐辛子の生存戦略。その辛さは本来、鳥へのラブコール。

昔は「ハバネロ」が世界一辛い唐辛子と聞いたような気がする。今はその数倍の辛い「キャロライナ・リーパー」という品種が世界一だとか。 辛さを追い求める人間によって世界中で生産されるようになった唐辛子。でも...
脳と遺伝子の探求

脳は不平等な方が安定し、サッカーは均質な方が強い。

昨日に続き、池谷裕二「脳はなにげに不公平」より。本書のタイトルの元となった、2013年に著者が発表した論文、 Inter pyramid spike transmission stabilizes t...
お薦めの本

性善説が科学的に証明された?/池谷裕二「脳はなにげに不公平」

池谷裕二「脳はなにげに不公平」。脳科学者が最新の論文を紹介しながら書いたエッセイ集。 かなり面白かったのでいくつか紹介していこうと思うけど、まずは古代より続く「性善説vs性悪説」が科学的に決着?という...
資本主義問題

投資家のための柄谷行人「世界史の構造」

数年前に話題になった柄谷行人「世界史の構造」。文庫版が出ていたので先週末に読んでみた。言葉遣いが難解なため、投資家として必要な部分だけ解読。 著者は産業資本主義の成長の前提条件が3つあると説く(P45...
食文化と美食探訪

天ぷら「みかわ」早乙女哲哉 古稀記念講演会

「みかわ是山居」の早乙女哲哉氏の古稀記念講演会が東京大学で開催された。先月、早乙女氏の著書を読み、初めてお店を訪れ、その天ぷらに感動。勢いそのままに講演会へ突撃。前日の魯山人シンポといいグルメ講演日和...
食文化と美食探訪

魯山人シンポジウム「日本の食文化を巡る、その美しき対話」

昨日参加したシンポジウムの講演メモ。 山田和(父親が魯山人と親交のあった作家) 一品ずつお客に提供する形は魯山人の発案。それ以前はお膳に全部のせて出していた。 魯山人の器は観賞用ではなく、料理をもった...