2016-02

文化で読む日本経済

効率性への不感症は日本の伝統?/ツュンベリー「江戸参府随行記」

師匠が大雪の日の混乱について書いたコラムを読み、 私もこの痛ましいほどの出勤意欲を不思議に思っていた。 大雪の日に考えた~出勤トリアージュ(河口真理子) なんとか出勤しても疲れて仕事にならないだろうに...
日本の歴史と文化

そもそも日本の仏教は宗教なのだろうか?

今の私たちが仏教のどこに関心を持っているかと言えば、 もっぱら建築物・仏像・庭の美しさであって、 本来の宗教的・哲学的な部分にはあまり関心がない。 もしかすると昔から同じだったのではないか? たとえば...
コラボ企画☆本日のスープ

CSRとCSV、SRIとESG/本日のスープ71皿目

リレー連載企画「本日のスープ~株式投資をめぐる三重奏~」。 m@さんからのご寄稿コラムです。 企業の出す統合レポートには財務情報に限らず非財務的活動に関する内容も書かれています。 企業の非財務的活動と...
投資哲学を求めて

個人投資家の強みはいくらでも時を待てること

統合レポートを読んで「堀場製作所に投資したい!」 と思ったのが2014年10月のことだったか。 堀場製作所/200社のレポートから選ぶ、投資に値する企業。 あれからずっと投資のタイミングを待っていたが...
めくるめく和歌の世界

柴田勝家の辞世の歌。思いがけず教養豊かな一首。

柴田勝家というと猛将で無骨というイメージがあったから、 秀吉に賤ヶ岳の戦いで敗れ、自刃前に詠んだ歌に驚いた。 夏の夜の 夢路はかなき 後の名を 雲井にあげよ 山ほととぎす 夏の夜の夢のようにはかなかっ...
日本の歴史と文化

明治維新で善悪二元論へ傾倒/司馬遼太郎「この国のかたち」

「間」を大切にする心が日本の美意識には見え隠れし、 白黒はっきりさせずに物事を進められる強さにもつながる。 でも最近の日本は極端な「善悪二元論」に囚われていないか? 一体いつからこんな思想になったのか...
世界を読み解く方法

プラトンの神遊び/ホイジンガ「ホモ・ルーデンス」

ホイジンガ「ホモ・ルーデンス」に触れた記事が最近人気。 遊びこそ文化の起源/ホイジンガ「ホモ・ルーデンス」 遊び上手だった日本人/ホイジンガ「ホモ・ルーデンス」 ウェブ上にこの本について言及したページ...
日本文化探究の旅

日本二十六聖人殉教は利休・織部の切腹と同じ構図

グラバー園を出て、南山手十六番館の売出に驚いた後、 坂を下って現存する日本最古の教会である大浦天主堂へ。 この教会の正式名称は日本二十六聖殉教者堂。 1596年にスペイン船サン・フェリペ号が土佐に漂着...
名言・名文

小魚を煮るように国を治めよ/老子「治大国若烹小鮮」

老子の第60章にこんな一節がある。 治大国若烹小鮮 大国を治むるは、小鮮を烹るがごとし。 小魚を煮るときは型崩れしないように弱火でじっくりと。 大国の統治も料理と同じだと老子は説いた。 「私は収穫の時...
日本文化探究の旅

日本最古の木造洋館が売物件に?!(長崎・南山手十六番館)

長崎のグラバー園を訪問後、出口の向かいで驚きの看板を発見! 百数十年前に建てられた日本最古の木造洋館が売物件?! 文化財が売物件なんてことがあるのか? 調べてみると以前は歴史資料館だったようで、 遠藤...