2013-08

社会や政治の問題など

価値の中心は神から科学へ。そして…

約60年前の唐木順三氏のコラム「科学者の社会的責任」。 今の文明とこれまでの文明を隔てているのは「速度」だけで、 同じような問題が続いているんだなぁ、と感じさせられる一節。 「私は、かねがね、真、善、...
社会や政治の問題など

ノーベル賞より高額賞金の科学賞が次々と…

ノーベル賞を上回る賞金の科学賞が相次いで創設されている。 ちなみにノーベル賞の賞金は120万ドルで 生命科学ブレイクスルー賞 300万ドル 基礎物理学賞 300万ドル 唐奨 167万5000ドル クイ...
日記と雑談

記憶と経験が阻む、感性の限界

景気回復の実感がちらほらなこの夏は2004年に似た感じ。 あの時はITバブル崩壊からの底が2003年春だったか。 2005年中頃からマンション用地の取得合戦におどろき、 2006年秋には軽井沢で都心な...
投資や経済の話題

経済はコスモスとカオスの間に

「経済」というものは、本当にとらえどころがない。 そうしみじみ感じたとき、語源のできの良さに驚いた。 "economy"の語源は、古代ギリシアの"oikonomia"。 そして"oikonomia"(...
道元「正法眼蔵」

心の善悪は縁しだい/正法眼蔵随聞記

曹洞宗の開祖、道元の弟子が師の教えを書きとめた名著。 道元自身が遺した「正法眼蔵」より読みやすいのが特徴。 「はづべくんば明眼の人をはづべし。」(1-1) つまらぬ人の目を気にする必要はない。 賢者の...
日本の美意識

【特別寄稿】 数寄者をめざす 私

今日は当ブログ初の試み。 室町時代の「会所」のような知的集積の「場」づくりを目指して、 読者の方からのコラムをご寄稿いただきました。 私もたびたびとりあげている「数寄」がテーマ。 「数寄者をめざす 私...
私の人生観

私の年代別人生論

と掲げても、まだ35歳だから書けることは少ない。 でも、古典の年代別人生論(末尾に図解)を編集もいいけど、 自分のこれまでを振り返り、これからを考えることも大切。 20代までは…出会った人で人生が決ま...
日記と雑談

パラダイス・ロストの時代/ユートピアの歴史

人類が追い求めてきたユートピアは、 来世への希望をつなぐ神話・宗教的な理想 自由と平等を実現する理想社会 真逆のディストピアによりもたらされるもの という変遷をたどってきたように思える。 自由と平等は...
日記と雑談

世界の初めに隠されたもの/神々の起源と宇宙人

太古の昔、惑星ニビルから地球へ降り立った、 知的生物アヌンナキが人類の創造主である! なんて唱えたシュメール文明研究家がいたらしい。 ゼカリア・シッチン「神々の起源と宇宙人」 もちろんそんなのオカルト...
文化で読む日本経済

幣(ヌサ)が雷を呼び、虹を渡って神がやってくる

古代の日本人は「音」にとても敏感だった。 漢字の音合わせ、なんてのは今でも続いているし、 万葉仮名の伝統。ラモス瑠偉、キラキラネーム… 長らく無文字社会だったため、 人が口から発する「音」に霊力が宿る...
投資や経済の話題

景気回復の実感

日本の株式市場の様子が変わったのが昨年末。 実体験として「なんか景気がいいのかも?」と感じたのは、 バレンタインデーにたくさんチョコをもらった2月のこと。 バレンタイン2013。今は景気がいいのか?(...
宮本武蔵「五輪書」

縁のあたりを打て/宮本武蔵「五輪書」水の巻

やってくる「瀬戸」の「景気(=気配)」を見切る智力を磨き、 適切な「場」を見極めることで、「渡を越し」ていく。 それが「火の巻」のポイントと読んだ。 二天一流の太刀すじを説いた「水の巻」にも面白い章が...
日本の美意識

夜明け前の茶道(茶禅・闘茶・唐物数寄)

中国史では陸羽(733-804)が「茶経」を描いて喫茶を広めた。 でも日本人がいつから茶を飲んでいたのかはっきりしない。 行基(668-749)が土木事業の過程で茶の木を植えた、 って記述もあるけど(...
日本の美意識

メビウスの輪をとりもどせ!

「メビウスの輪」って知ってる? こんなやつ。 表が裏であり、裏が表でもある。 表・裏を分けているようで、本質的には表裏一体。 はっきり分けずに「入れ替わり・立ち替わり」の感じが日本的。 日本語の成り立...
兼好法師「徒然草」

この世の噂は嘘ばかり/徒然草73段

鬼女の噂(50段)や猫の化け物「猫また」の噂(89段)に 翻弄される人々を横目に兼好法師は、 「世に語り伝ふること、真あいなきにや、多くは皆、空言なり。」 世間の噂の多くはみな嘘だ、と73段で分析をは...
お薦めの本

遠藤寛子「算法少女」

江戸時代の日本では「和算」と呼ばれる独自の数学が発達。 今日、数学嫌いの日本人が世にあふれているけど、 この頃の日本人は庶民レベルまで和算を楽しんでいた。 そんな象徴ともいえるのが1775年出版の和算...
IR情報等から企業を見る

日本の株式リスクプレミアムは3~6%かな

株式投資の際、適正株価をDCF法で適正株価を算出するだって? DCF法による企業価値評価は、主にM&A等の交渉の道具であり、 私たち投資家が投資の意志決定に使うものではない。 というのが私の持論。企業...
バフェットからの手紙

なぜ企業買収に失敗するのか?/バフェットからの手紙1991

企業の成長と共に、主たる事業で実現できる成長率は、 経済環境(景気やインフレ)、シェア拡大、生産性向上など を要因にした穏やかなものになっていく。 閉塞感を打破するため、次なる成長の原動力とするため、...