2013-06

日本の神様と昔話

桃太郎の背景にあるもの/古川のり子「昔ばなしの謎」

かつて物語の「もの」には「霊」という意味があった。 まるで取り憑くように人の心を捕らえたのが昔話。 そしてその背景には何か大切なことが隠されている。 たとえば桃太郎。 「桃」は陰(死)と陽(生)の境に...
お薦めの本

意識は幻想/「神々の沈黙」から「ユーザーイリュージョン」へ

ユクスキュル「環世界"Umwelt"」。 すべての生物は知覚の枠内でしか世界を認識できない。私たちが「客観的」だと信じている、この目に映る世界は、 世界全体から「主観的」にある一部分を型抜きしたものに...
兼好法師「徒然草」

まずは環境を整える/徒然草58、85、157段

生きてある日は今日ばかり、との死生観から、 「いつやるか? 今でしょ!」と徒然草で説いた兼好法師。 では私たちは何から手をつければいいのか? 「「道心あらば、住む所にしもよらじ。家にあり、人に交はると...
私の人生観

私の人生観

常識では考えられない一手で新たな扉をノックする。 これまでそうやって生きてきた。そしてこれからも。。。 迷ったとき、まずはお金になるかどうかは気にしない今後が楽しくなりそうな方を選ぶことを大切にする。...
文化で読む日本経済

倹約は創造的な努力/石田梅岩「都鄙問答」

現代の日本人は経営学というと、すぐにアメリカに目を向けてしまう。 でも日本には、アメリカ建国(1776年)以前に設立の企業が数多い。 たとえば日本の上場企業を設立が古い順ベスト3は、 松井建設(158...
しあわせのかたち

丿貫(へちかん)のわび茶

千利休と同世代にノ貫(へちかん)という茶人がいたらしい。 戦国時代の名医、曲直瀬道三の姪婿と伝えられている。 世俗を離れ、自由奔放に茶を楽しむのみ。 当時の流行だった高価な茶器を集めることもせず、 雑...
古典に学ぶ人生論

世間に流されないための禅語

日本の株式市場についてコメントを、なんて言われても… 大きな利益と損失が短期間に集中するのが証券市場ってもの。 だから市場は普段通り。つられる人の心に問題があるのだ。 今、なんとなく収集している「禅語...
名言・名文

ヘレン・ケラー「3日間だけ目が見えたなら」

ヘレン・ケラーが『The Atlantic Monthly』によせたコラム。 "Three days to see"(3日間だけ目が見えたなら) 原文のローマ数字の2以降が本題。 もし目が見える日があ...
お薦めの本

自分だけの1冊と出会うために古典を読め!

読んだ本の数を誇りにするのは真の読書とは言えない。 たくさん読むのなら、分野を超えて横断的に編集することで、 自分の中に新しいアイデアが生み出していかないと。 アイデアは模倣と編集によって生まれるもの...
日記と雑談

情報の価値/チャールズ・ベネット「論理深度」

IBM研究所の物理学者チャールズ・ベネットが 1985年に発表した情報の価値を測る尺度「論理深度」。 「メッセージの価値とは、その発信者が行ったであろう数学的作業あるいはその他の作業の量であり、それは...
万葉集

柿本人麻呂の和歌で詠む七夕の心

織姫と彦星の七夕にまつわる星の伝説。 万葉集の時代には、すでに日本人の心をつかんでいて、 とくに10巻には98首もの七夕の和歌が並んでいる。 その中から柿本人麻呂が詠んだものをいくつか。 夕星も 通ふ...
お薦めの本

科学の限界/中谷宇吉郎「科学の方法」

1958年に物理学者が発表した一冊。著者の師匠は寺田寅彦。 エッセイ調の部分が見え隠れするのは師匠ゆずりなのかな。 「火星へ行ける日がきても、テレビ塔の天辺から落ちる紙の行方を知ることはできないという...
食文化と美食探訪

食にまつわる禅の教え

数寄の遁世者、西行でさえも、 花に染む 心のいかで 残りけん 捨て果ててきと 思ふ我が身に 世の中を 捨てて捨てえぬ 心地して 都離れぬ 我が身なりけり 捨てても捨てきれない世俗への想いを詠っていた。...
日記と雑談

ブログで自分だけの情報宇宙をつくろう!

「ブログ界の秋元康になる♪」と例によって謎のノリで、 ブログをはじめたいって人の育成を試みたりしてる。 今からブログをはじめるなら"Tumblr"がいいかな、 と自分でもネタ帳として使ってる。→私のT...