2013-03

お薦めの本

言語が違えば、世界も違って見えるわけ

虹は神々の世界との架け橋。 世界各地の神話にはそんな共通点があるらしい。 日本にも虹が出たところに「市」を立て、交易を行い、 神々を喜ばせなければならない、という慣習があった。 古来より人々の心を捉え...
お薦めの本

遊びこそ文化の起源/ホイジンガ「ホモ・ルーデンス」

平安時代末期の流行歌を集めた「梁塵秘抄」にこんな歌がある。 遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生まれけん 遊ぶ子供の声聞けば 我が身さへこそゆるがるれ 解釈はいろいろあるそうだけど、私には 無邪気に...
お薦めの本

物語には母型がある/柳田国男「日本の昔話」

神話や昔話の根底には何か共通のものがある。 映画監督ジョージ・ルーカスの成功のポイントはここ。 大学で神話学者ジョゼフ・キャンベルの授業に興味をいだき、 世界神話の英雄伝説をもとに映画化したのが「スタ...
古典に学ぶ人生論

世阿弥の年齢別人生論/風姿花伝・年来稽古条々

2年前に紹介した内容だけど、最近になって心から反省し、 世阿弥を例に「やはり人生50年だ!」と周囲に力説してるので再編集。 能の大成者、世阿弥の書いた能楽論「風姿花伝」。 その第1章に掲げられる「年来...
金融危機2007~?

格付会社はなぜ必要?

サブプライムローン関係のデータ記事に質問いただいたので。 そういえば住宅バブルの崩壊後まもなく、 住宅ローン債権を証券化した金融商品への格付けに虚偽が判明し、 格付会社の存在意義が問われる、なんて局面...
日本の美意識

新古今和歌集の桜歌/無常と面影

古今和歌集(905)から時代を下ること300年。 鎌倉時代初期に完成したのが新古今和歌集(1205)。 桜の和歌に込められた想いを辿ると変わったなぁ、という印象。 古今和歌集の桜歌(13/03/18)...
私の人生観

贅沢って何だろう?

3日前に腰がバキッとなって、寝たきり老人状態が続いてた。 まだ長時間歩いたり、座ったりは無理だから、今年は花見なしか… ベッドで天井を見つめながら「贅沢って何だろう?」とぼんやりと。贅沢は日常の暮らし...
日記と雑談

対角線の科学/ロジェ・カイヨワ「反対称」

対角線の科学。 遠く離れたふたつのものも対角線で折れば重なり合う。 できるかぎり遠くの学問分野との対話を求めることが大切。 そんな「恋」のようなロジェ・カイヨワの思考法に憧れて、 絶版本「反対称-右と...
日本の美意識

古今和歌集の桜歌

古今和歌集の桜歌を気ままに編集。 まずこの時代の代表的な桜歌といえば在原業平(古今集53)の 世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし 桜が散ってしまう事へのドキドキ感を表した名歌。...
投資で創った人生哲学

上昇相場では誰もが天才である

表題はウォール街に古くからあることわざ。 私たちは偶然の成功を偶然のまま放っておくことができず、 過去の選択が必然的に現在へつながっていると幻想してしまう。 あるものが偶然と呼ばれるのは、われわれの認...
しあわせのかたち

うつろいゆく座右の銘

この間「座右の銘はなんですか?」と尋ねられた。 すぐに答えたものがあったけど、振り返ればかつては、 「人の人生は出会った人で決まる」 とよく言ってたっけ。 若い頃はこれで良かったけど、もういい年なので...
パスカル「パンセ」

3.11が告げたリスク管理社会の終わり

日本は「核」を通じて2種類の破滅を経験したことになる。 ヒロシマは「悪」をなそうとして起きた道徳的な破滅 フクシマは「善」をなそうとして起きた産業的な破滅 21世紀の脅威は、あからさまな悪意を持ったも...
文化で読む日本経済

復興の勧進上人を誰が担うのか?

経済学の「効用」とはすなわち「欲望」のこと。 欲望の制御なくして経済社会の秩序と発展は成しえない。 経済学の祖、アダム・スミスが「道徳感情論」に描いたことだ。 そして欲望の制御と「宗教」とは密接に関わ...
お薦めの本

城山三郎「無所属の時間で生きる」

題名に引かれて図書館で借りてきた。 無所属なら変な色がつかないから、いろんな人とコラボできる。 でも自由に生きることは難しい、ある程度の束縛が気楽なんだ。 「無所属で、あるいは無所属の気分で生きようと...
日記と雑談

Facebookからの怪しいメール

Facebookのアカウントを削除して約2年。 今年になってからこんなメールが頻繁に届くようになった。 なんだこれは? 送信元のメールアドレスもヘンテコで、 ”update+zj4oty=j_92y@...
西行「山家集」

パワースポットといえば、、、吉野山かな?

「日本のパワースポットといえばどこだと思いますか?」 「歴史の観点からすると奈良の吉野山かな。行ったことないけど。」 このあいだ、こんな会話を交わした。 歴史上、吉野山が重要なポイントとなったことが幾...
日本の美意識

仏壇の来歴に見る日本的方法

仏壇は日本独自のものらしい。 仏壇の中央に配置される「須弥壇(しゅみだん)」。 古代インドの宇宙観の中心「須弥山」を縮めたもので、 仏教世界の構造を表したもの 神仏が招かれ集まる場 といったイメージで...
日記と雑談

ソーシャルメディアでのあなたの立ち位置は?

武田隆「ソーシャルメディア進化論」を読んでいてでてきた図。 私はえーっと、一般人ブログ…。うーん、そうなのか??? たぶん軸の取り方が私のイメージに合わないのだろうけど、 代替となる地図も思いつかなか...
お薦めの本

筒井紘一「利休の逸話」

安土桃山~江戸時代に書かれた30冊もの茶道書から、 千利休にまつわる記述を抜き出し、テーマ事に編集した本。 現代語訳だけでなく巻末にすべての原文も掲載されている。 情報を記憶するだけの能力ならPC登場...