2012-02

お薦めの本

料理の心得/道元「典座教訓」

典座(てんぞ)は、禅寺の料理係の役職のこと。 道元の「正法眼蔵」は難しすぎる!という方にオススメしたいのが、 食を通じて禅の精神に迫る、斬新な切り口が魅力の「典座教訓」。 粗末な食材だからといって、いい加減な料理をするのは、 人を見て言葉や...
投資で創った人生哲学

道元の時間論/正法眼蔵・現成公案

投資を通じて一番ひっかかったのは、現在・過去・未来の捉え方。 投資理論で主流の数学的な切り口では、満足できる答えは得られず、 今は「時」「偶然」「運命」といった哲学の分野に答えを求めて旅してる。 おそらく私がバフェット派からソロス派に...
日本の美意識

世界に発信された日本の桜観-武士道、茶の本

「読むべき日本の名作は?」という質問には引き続き、 1900年前後の葛藤の中で、英語で本当の日本を伝えようとした、 内村鑑三「代表的日本人」(1894年) 新渡戸稲造「武士道」(1900年) 岡倉天心「茶の本」(1906年) をオ...
お薦めの本

井筒清次「桜の雑学事典」

桜の生まれはヒマラヤ近辺、という説もあるとか。 海抜1,200~2,400mに生息するヒマラヤザクラって品種もある。 日本にどのように桜がやってきたのかは分からないけど、 おそらく鳥が種をついばんで、東へ運んできたんだろうね。 これもある意...
兼好法師「徒然草」

価値観の変化?-Facebookの流行と徒然草56段

最近「Facebookやってないの?」と知人に聞かれることが増え、 「とっくの昔にやめた」と答えると、「やっぱ変わってるよね」と言われる。 周囲が騒ぎはじめると立ち去る、投資家の変な習性だろうか…。 いや単に私が時代に取り残されているだけな...
しあわせのかたち

ちひさきものに幸せを見つける/清少納言の幸福論

春は曙、夏は夜、秋は夕暮れ、冬は早朝。。。 清少納言の「枕草子」はこんな調子で「好み」の紹介が多い。 自らお題を出して、鋭い観察眼でそれに応える軽妙な筆運び。 他の日本の三大随筆「徒然草」「方丈記」とは違い、全体的に明るい。 でも、仕えてい...
日本の美意識

兼好の桜観/徒然草137、139、161段

「徒然草」の桜と言えば、真っ先に思い当たるのはこれだろう。 「花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは。・・・咲きぬべきほどの梢、散りしをれたる庭などこそ見どころ多けれ。・・・すべて月・花をば、さのみ目にて見るものかは。」(137段) ...
古典に学ぶ人生論

行方も知らぬわが思ひかな-西行、最期の旅

東日本大震災の直後、こんなニュースが目を引いた。 奈良・東大寺が銀行から1億円を借り入れて寄付。 大仏建立時や鎌倉期の復興の際、東北にお世話になったからと…。 平安時代の末期、平清盛により焼き討ちにあった東大寺再建のため、 鎌倉の源頼朝、東...
日記と雑談

無常ならざるものが無常を加速させる

この世には、たしかなこと(常なるもの)は何ひとつない。 「無常」とは、本当によくできた言葉だとしみじみ思う。 歴史の転換点に無常と向き合い、和歌や随筆を残した 西行(平安末期)、兼好(鎌倉末期)に、妙なほど心ひかれるのは、 今が時代の転換点...
古典に学ぶ人生論

「知る→好む→楽しむ」と心は躍る(論語・雍也第六)

子の曰く、これを知る者はこれを好む者に如かず。 これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。 簡単に言うと「知る<好む<楽しむ」ってこと。 右にいくにしたがって、心が躍り、行動が伴いはじめる。 何をやるにしても、「楽しむ」ところまでいかないとダメ...
日本の美意識

西行、日本の桜観を変えた漂泊の歌人

平清盛と同年に生まれ、貴族社会と武家社会の間に生きた西行は、 日本の文化史・精神史における転換点を演出した偉人だった。 私が特に注目した西行の偉業は次の2点。 無常観が仏教を離れた瞬間 桜に人生を重ね合わせる美学の完成 北...
お薦めの本

ダンカン・ワッツ「偶然の科学」

著者は複雑系社会学の第一人者。(スモールワールド理論で有名) 社会で起きる出来事は、すべて後付けでしか説明することができず、 過去と未来をつなぐものは「偶然」であることを解き明かす。 ちなみに原題は、 "Everythin...
投資や経済の話題

海外口座にかかる日本の所得税

確定申告の時期だね。 近年、ネット証券は手数料で優劣を比較できなくなったから、 特定口座の報告書が届いた順で、顧客重視の姿勢を比較するのも一興。 さて今日は例年質問が増える、海外口座で運用した場合の税金。 オフショア、タックスヘイブンという...
日本の美意識

法然、仏教を取捨選択したシンプルの求道者

枯山水庭園や長谷川等伯の「松林図屏風」、千利休の茶室。。。 余分なものを極限まで削ぎ落とし、シンプルを追求する。 そうすることで、限りあるこの世界に無限を演出するのが日本の美学。 こうした試みは日本の歴史上、どこからはじまったのか? 縄文土...