2012-01

古典に学ぶ人生論

人間死ぬまでは、幸運な人とは呼んでも…

その死によって美学が完成する、西行の人生を追いかけていると、 ヘロドトス「歴史」のソロンの言葉を思い出す。※全文は末尾に 「人間死ぬまでは、幸運な人とは呼んでも幸福な人と申すのは差し控えねばなりません。」 生前の西行は「和歌こそが生きた...
お薦めの本

アラン「精神と情熱とに関する八十一章」

アラン「幸福論」が本屋で品切れが出るほど人気だとか。 でも、どっちかというと、今日紹介する本の方がおもしろいかもよ。 精神と情熱を中心に81のテーマをシンプルに論じた哲学入門書。 日本語に翻訳したのが、小林秀雄というのがこれまた興味深い。 ...
社会や政治の問題など

雇用創出に製造業は不可欠だが…

先進国の労働環境に関する現状認識をザックリと。 かつてロバート・ライシュが「暴走する資本主義」が指摘した、 1人3役(株主・社員・消費者)の自己矛盾。こんなイメージ。 近年の企業経営は、株主と消費者を重視し、労働者は後回し。 賃...
お薦めの本

白洲正子「西行」

独断と偏見で「日本を創った偉人」を選んで簡潔にまとめて紹介する。 そんな野望があり、昨年末から足利義政と紀貫之の編集を試みた。 次は「西行」に挑戦すべく、関連本をかき集めて頭の整理中。 もともとは鳥羽院に仕える武士(平清盛と同い年) 和...
投資で創った人生哲学

投資の魔力に魅せられて

投資の世界との出会いが早すぎたのかな。 「人としての成長」と「資産の成長」のバランスが崩れてしまうから。 ゴールドだけ増えて、経験値が増えずレベルが低いままだったら、 先には進めない…ドラクエをイメージしてもらえば分かりやすいかな。 まず、...
日本の美意識

月の姿が見えない竹取物語

「竹取物語」は「限りのない美と心」を表した日本の美意識の原点。 そんなツベタナ・クリステワの見解に誘われて、久しぶりに読んでみた。 「月」が絡んだロマンティックな物語と勘違いしてる人もたまにいるけど、 かぐや姫の「心」の成長を描いた物語 ...
古典に学ぶ人生論

生死の悩みから離れるために-道元「正法眼蔵」

枯山水から「禅」と遭遇し、道元の「正法眼蔵」と格闘中。とにかく長い。 人はどうすれば生死の悩みから離れることができるのか? そんなことを論じた「生死」の巻が目にとまったので軽く紹介。 道元は生死の悩みから離れるためには、 「生死すなわち涅...
日本の美意識

ツベタナ・クリステワ「心づくしの日本語」

外国人の語る日本論はいつもおもしろい。 「心」「和歌」「日本語」をキーワードに、日本の「あいまいさ」に迫る。 「虚空よく物を容る。我らが心に念々のほしきままに来たり浮かぶも、心という物なきにやあらん。」(徒然草235段) 心に様々な思い...
金融危機2007~?

ユーロ危機について調べてみたいこと

最近のブログ記事からご存じの通り、直近の経済情勢には疎い…。 幸い株式に関しては、これだけ安いと分析の必要性を感じない(苦笑) ただユーロに関しては、調べたいと思いながら手が回らないことがある。 まず「ユーロ」という仕組み自体が解体されるこ...
お薦めの本

しあわせを探すための幸福論・推薦図書10選

2008年5月。30歳の誕生日を迎えた頃に気がついた。 20代に追いかけたしあわせのかたちは、まったく見当違いだったと。 それ以来、古今東西あらゆる幸福に関する本を読み続けている。 このあたりでいったん、オススメの本をまとめてみたい。
古典に学ぶ人生論

技術革新と機心(荘子)

「荘子」外篇・天地第十二に出てくる「機心」って聞いたことあるかな。 「機械有るものは必ず機事あり。機事有るものは必ず機心あり。機心胸中に生ずれば、則ち純白備わらず。純白備わらざれば、則ち神生定まらず。神生定まらざる者は、道の載せざるところ...
兼好法師「徒然草」

叶わぬ恋ゆえの無常/徒然草に秘められた想い

徒然草の主題は「無常」だけど、その心は宗教的なものではなく、 今この時を生きる大切さを説いたもの。→前回紹介した記事へ では、兼好の無常観はどこから生まれたのか? あまり語られることのない、徒然草の悲しい恋の物語を編集してみよう。 心静か...
古典に学ぶ人生論

花は散るからこそ美しい/世阿弥「風姿花伝」

能の魅力を「花」に例えた世阿弥の能楽論「風姿花伝」。 「時分の花」に惑わされず「まことの花」を目指せ、と説いた部分は、 人生論として捉えることもできることは、以前紹介したとおり。 → 世阿弥の人生論-風姿花伝・年来稽古条々(11/05...
日本の歴史と文化

おみくじ2012

去年のおみくじを振り返ってみたら、当たっている。。。 2回ひいて「相場」が「売り買いともに損」、「待て 日を選べ」だった。 「病気」も「信神」なんて、その直後に起きる事件を予告してるみたいだし。 というわけで、今年も記録を残しておきますか。...
兼好法師「徒然草」

生きてある日は今日ばかり/徒然草の死生観

今月のNHK「100分 de 名著」が、なんと我が愛読書「徒然草」。 これは私もテレビ番組に負けじと語らずにはいられない! この作品の根底を貫く主題は「無常観」。 兼好「法師」とは呼ばれるが、彼の無常観は宗教的なものではない。 鎌倉末期から...
社会や政治の問題など

幸福、自由、美徳…。サンデルさん、正義はどこにあるの?

「おもしろい意見だ、君の名前は?」 2010年に注目されたマイケル・サンデル教授の講義「Justice(正義)」。 当時の私は「金融資本主義」に変わる次の未来へのヒントとして、 サンデル教授の語る「正義」に耳を傾けたものだ。→関連記事 でも...
兼好法師「徒然草」

孤独と向き合う/徒然草12、13、75、134段

人は本来孤独なもの。 そんな事実に目をそらすには好都合なものが今の時代にはたくさんある。 たとえばSNSような、夢幻か現実か分からない人とのつながり。。。 昨年の漢字に「絆」が選ばれたり、経済で言うところのバブル状態なので、 真逆の「孤独と...
日本の歴史と文化

紀貫之、日本語を創った和魂漢才の文芸人

古代日本は固有の文字を持たない無文字社会。 そこへ中国から「漢字」がやってきた。 当時の日本人は渡来人の漢字の発音と自分たちの発音をつき合わせ、 漢字一文字に和音(倭音)をあてて、「万葉仮名」を生み出した。 私たちが今でも使う、漢字...