CSR活動への期待/ドラッカー「マネジメント」

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CSR(Corporate Social Responsibility: 企業の社会的責任)。

これって結局、何を期待されているんだと思いますか?

なんて三連休中の会話から。

まず勘違いしちゃいけないこと。

企業は悪いことしてるんだからCSR、という文脈ではない

もはや企業活動に国の境界線はなくなったけど、

政治はどうあがいても一国単位でしか動けない。

環境に関する国際会議を開いても意見がまとまらなかったり…

政治が社会問題への解決能力を失った今だから、

業績の良い企業に対する期待が大きくなっている
んだ。

社会的責任は回避できないことも明らかである。社会が要求しているからではない。社会が必要としているからでもない。現代社会にはマネジメント以外にリーダー的な階層が存在していないからである。」P91

すでにドラッカーが著書「マネジメント」で1970年代に指摘している。

そして企業の本質は一体何?という観点で、

CSRの必要性をドラッカーのことばの中に求めると、

社会の問題は、社会の機能不全であり、社会を退化させる病である。それは組織、特に企業のマネジメントにとっての挑戦である。機会の源泉である。社会の問題解決を事業上の機会に転換することによって自らの利益とすることこそ、企業の機能である。」P97

CSR活動は将来の事業につながるものであるべき

そこに大きな市場があるから儲けられそうって考えだけじゃ、

長期にわたって持続する事業には育たないよ。

事業を通じて実現したい自社の理念が伴っていれば、

それが社会の問題解決につながり、 利益の源泉となるはず

だからこそCSRレポートは投資家にとってもおもしろいんだよ。

オマケで前にも紹介した私のイメージとIR資料の対応図。

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則 マネジメント[エッセンシャル版]

(2001/12/14)

ピーター・F・ドラッカー

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