SRIのネガティブ&ポジティブ・スクリーニング

この記事は約2分で読めます。

m@さんの「SRIファンドのスクリーニング手法別の動向」を読んで。

ネガティブ・スクリーニングのSRIファンドの成績がいいそうな。

ネガティブは「良くない企業」を投資対象から外すってこと。

SRI(Socially Responsible Investment 社会的責任投資)は、

20世紀前半に教会が資産運用を行う際に教義に反するとして、

たばこ・アルコール・武器に関連する産業を除外したのがはじまり。

だからSRIの原点はネガティブ・スクリーニングにあるんだ。

でもSRIが普及したのはポジティブ・スクリーニングが登場してから。

1990年代にCSRレポートが現れて分析が可能になったのがきっかけ。

環境(Environmental)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)

の観点で「良い企業」に投資するESG投資もこっちの部類に入る。

だから今はネガティブ・スクリーニングは主流じゃないんだ。

  • 横並びだから主流から外れることを恐れる
  • 信念を持って白黒はっきりつけるのは得意ではない

って日本特有の事情があるから、リターンが期待できるとしても、

ネガティブ系でSRIファンドを作るのはハードル高いだろうね。

さらに日本の投信業界の特徴として、

  • 投資哲学を語るファンド・マネージャーが少ない

ポジティブ系なら外部機関にCSR評価を任せることで、

明確な投資哲学がなくても、SRIファンドを作れてしまうけど、

ネガティブ・スクリーニングとなると、そうはいかないからね。

とはいえ善悪の境界は常に映ろうものだから、

(東京電力は多くのSRIファンドで良い企業として投資されてた)

投資哲学を受益者に伝える努力をしないのなら、

SRIを掲げた投資信託を販売するのは危険なだけ

私自身は投資信託にあまり詳しくないから、

来月の講演会でm@さん、rennyさんとお話しできればと。

ご参加予定の方に「お!」って名前もあるので、

ぜひ会場からもご意見いただいて、うまく編集したいところ。

コメント